こころの日記

わたしを発信

【ひとりごと】涙がでる

どうして患者が近くにいるのに、患者の悪口を言うのだろう。

その度にヒヤヒヤするし、そもそも、なんでそんなことができるのか分からない。

 

患者への感覚というか扱いというか、そういうものが私とみんなは違う。私だけが違って異色みたい。それはきっと、私が看護師であり患者でもあるから。

 

入院をしなければいけないくらい、体調を崩したことはありますか?

入院をしているということは、その患者にとって入院治療が必要だから来てるんです。

健康的な人が普通に風邪を引いたり、インフルエンザになるのとはちょっと違うんです。

たとえ若くても、ADLが自立してても、すぐに命に関わる病気ではなくても、入院をしているということは、それだけ体調が悪いんです。

見た目では普通に見える、症状のない人でも、検査データがまだ悪くていつもより何となくキツかったり、体力が落ちてたり、倦怠感があったりします。入院できたから症状が落ち着いてるだけで、入院前はすごくしんどかったりする人もいます。

 

これは私が病気になったからこう思うだけで、私もみんなと同じように病気じゃなかったら、みんなと同じようにいられたのかもしれない。

 

自分の体験したことないことを想像するのは難しいかもしれないけど、患者を軽く扱うのは見てていい気分にはならない。

分からないでしょう、医療従事者のふとした一言が患者にどれだけ影響を与えるか。考えたことなんて無いでしょう?

 

たとえば、

ターミナルの患者より、ちょっと体調悪い看護師の方が、みんなから心配されて優しくされるのは、どうなのだろう?

決して体調の悪い同僚を心配することを不快に思ってるんじゃない。たとえ、不穏があって業務がすすみにくいことがあっても、患者にもう少し優しくできないのだろうか。本当に言葉にできない違和感がある。私はみんなの感覚についていけないし、染まりたくない。

 

それはもう色んな場面で、色んな形で、滲み出てくる。私はそれを見つけてしまう。

でも私は臆病だから、それを職場の誰にも言えない。申し訳ないけど、私は逃げます。

これ以上ここにはいられない。

私は許せない。

綺麗事だと言われたら返す言葉はないけど、それでも逃げさせて欲しい。

書いてて涙がでる。